12、24ヶ月定期点検
シビアコンディションセットメニュー その3

作業の様子をご紹介いたします。

シビアコンディションセットメニュー

定期点検は毎回受けられていますか?

定期点検はお客様の愛車を“安全に、快適に”ご使用頂くためにも非常に重要なものです。

今回は、当店で行なわれている通常の点検に、“シビアコンディション”を追加したメニューを御紹介いたします。“シビアコンディション”とは、通常の点検箇所はもちろんですが、それ以外の当店が考える重要な部分の消耗箇所を分解点検し、予防整備を行なう点検時の追加メニューです。すでに当店でこのメニューを受けて頂いているお客様にも、もっとわかり易く点検整備の中身を知っていただくため、写真を掲載したり工夫いたしましたので、作業でお待ち頂いている間にでもどうぞご覧ください。

今回は定期点検でご来店いただいたお客様のSR400を例に当店独自の点検メニューをご紹介いたします。

シビアコンディション画像シビアコンディション画像

続いて、フロントフォーク、リヤサスペンションの作動、オイル漏れの確認をします。漏れていなくてもインナーチューブに傷が入っていれば将来必ず漏れてきます、オイル漏れの発見が遅れれば、オイルがブレーキやタイヤにまで飛び散り非常に危険です。今回のSR400はオイル漏れもヘタりもありませんでしたが、もう少しでオイル交換時期です、目安は約10000Kmです。この部分も少しづつ痛んできますので気がつくと“フニャフニャ”になってたりするものです。長く使用したフォークオイルを変えてあげると、動きに腰がでて乗り心地が良くなります。

写真上はフロントフォークです。メッキがかった筒がインナーチューブですが、長期間放置していたり、長らくお手入れをしていなかったりすると、この部分に斑点の様に錆が発生してしまいます。すると、オイル漏れを防いでいるオイルシール(写真矢印の黒いゴム部品)を錆が傷付けてしまい、走れば走るほどオイルが漏れ出て非常に危険です。もちろんリアサスペンションも同様です。


シビアコンディション画像シビアコンディション画像

ここまでで大きな分解を行う整備作業を一通り行ったわけですが、これで終わりではありません。オートバイには他にもたくさんの磨耗する部分があります。例えばクラッチワイヤー、ブレーキワイヤー、各レバーなどがそうです。こういった部分は少しづづ磨耗、汚れていくのでいつの間にか動きが重くなっているというこうとが少なくありません。ワイヤーに関しては「ワイヤーインジェクター」という専用ツールでワイヤー内に防錆潤滑剤を流し込みます。レバーは一度取り外して汚れを取り除き、グリスを塗って組み付けます、動きが非常にスムーズになり、操作性がよくなります。「最近、発進がギクシャクする」という方はクラッチの動きが重たかったからかもしれません。他にもブレーキペダル、シフトペダル、サイドスタンドなど動くところはほとんど潤滑剤を注入します。その時点で動きが悪くない場合は予防整備と思って下さい、放っていればいずれ動きは悪くなりますから、良い状態を保つにも非常に重要なことなのです。


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一番最初に取り外し、充電しておいたバッテリーをとりつけます、この頃にはエンジンもしっかり冷えているので冷間時エンジンの始動性をチェックします。始動性に問題が無ければしっかり暖気運転をして、排気ガス測定器という機械で排気ガスの成分をチェックします。この数値でアイドリング時のエンジン内の燃焼状態が把握できます。数値が規定よりも大きくずれている場合はキャブレタの調整を行います。始動性が悪い、アイドリングでエンストするなどの症状もこの調整で改善できることもあります。また、車種にもよりますが、この部分はアクセル開度の約3分の1くらいまで影響する場合もあり、調整によって低中速のギクシャク感が改善されたりすることもあるのです。


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測定、調整が終了し、完成検査、試乗となります。当店のメカニックはヤマハのオートバイに関しては様々な状態の車輌に乗ってきていますので、その経験、感覚を基に実際に試乗して加速性能、制動力、走行時の異音等、各部に異常がないかチェックします。

試乗の結果、不具合がみつかれば再び修理に取り掛かりますが、今回は問題無く作業完了となりました。


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仕上にオートバイの洗車をします。あらゆる部分にグリスアップを行いましたので、はみ出た余分なグリスを丁寧に洗い流します。しかし我々が付けてしまった油汚れはもちろんのこと、足回りなど普段お客様ご自身ではなかなかキレイに洗いきれないところまで頑張って洗車いたします。「入庫いただいた時よりもキレイに!」を目指し、できるだけ美しく仕上げます。


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洗車が終了したら、メンテナンスノート、点検整備記録簿に点検結果、交換部品の有無などを記入します。このメンテナンスノートは、過去にいつ何キロで何を交換したかを記録していくいわば診療カルテのようなものです。故障の際、過去にいつ何を交換されているのか分からないオートバイは診断の時に時間も作業工賃も余計にかかってしまいます、それに過去に修理暦のある部分を定期点検時に再点検することもできます。法律では、この分解整備記録簿をお客様ご自身が大切に保管して頂くよう義務付けられています。


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最後に、お客様に作業完了のご連絡をし、オートバイをお返しします。記入したメンテナンスノートをもとに点検結果、状態を説明し、交換部品を確認していただき、点検費用の精算になります。

“ピカピカ”になった愛車に満足して頂き、担当スタッフも嬉しそうです。「有難う御座いました、またのご来店をお待ちしております」

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